だから俺と、付き合ってください。



そんな矢先。



「ねぇニュース!修二先輩、好きな子いるんだって〜!」



……え?


私の耳に飛び込んで来た重大ニュース。


ガツン!と浮かれていた頭の中をなにか硬いもので殴られたような感覚だった。


教室に入ってそう叫んだクラスの女子に、クラス中の女子が悲鳴をあげた。


私は驚きすぎて声をあげることすら、できなかった。


……そう、なんだ。

……そう、か。



修二先輩、好きな人、いるんだ……。


あぁ、なんだろう。


すごく、泣きそう……。


切ない。
涙をこらえるのって、キツイんだなぁ。


そうだよ、いるよ。


好きな人ぐらい、先輩にも。


先輩との幸せな妄想はいくらでも思いついたのに、なんでそんなことも想像できなかったんだろう。


バカだ、私。


この前ちょっと話してライン聞かれたぐらいで浮かれて舞い上がって。



「……っ……」



でも、先輩はやっぱりいじわるだ。



『素直でカワイイね』

『はは!いつでも話そうよ!』



好きな子がいるならそんな言葉や仕草で期待なんかさせないでよ。


先輩の、バカ。


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