大っ嫌いの反対っ!!

頭から血を流して、ニッコリと笑う女の人が…。


「きゃあああぁぁっーーーー!!」


出口に向かって全力疾走…。


「おいっ!待て、馬鹿っ…!!」

悠哉が言う。

けど、そんなのお構いなし。

「きゃあぁぁー!!
やだやだやだやだやだやだっー!!」


前を見ると、出口を見つけた。


後ろを見ると……

――ニヤリ


「来ーなーいーでっーー!!」


――バンっ!

……………。

「あぁー。魅希、いたー!」

花鈴がこっちを指差した。

「花鈴~っ…。」

私は、花鈴にしがみついた。


「なにっ…!?どうしたのっ…!?」

花鈴が言う。

もう、号泣の私。

「暗くてっ…、後ろにっ…。女の人がっ…。」

私が泣きながら言った。

「怖がったんだね。よしよし。」

花鈴がそう言って、私の頭を撫でた。

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