生きることの意味【完結・加筆完了】
「さってと。これからどこ行こうか。あーもう暗くなって来たね」
「ねえ。テレビってどんな事するのかな」
「どうだろう。きっとたくさんいるだろうし、俺だけじゃないからなー。
まあ、俺の年齢で専属って珍しいらしいから話題にはなってるっぽい」
「そうなの?」
「うん。ファッション誌じゃないとこから取材来たりするし」
「へえ。やっぱ凄いね」
「俺的にはそんな俺を惚れさせた杏奈が一番凄いと思うけど」
「……あたし、何もしてないし」
「そうでもないかもよ?」
「何それ」
「ん~?意味深発言してみただけ」
「はあ?」
緋人って本当にたまに意味不明。
何であたしを好きなんだろうってのは今も思うし。
てか、その理由がサッパリわかんない。
「まあーいいじゃんっ。杏奈、そういえば腹は?全然食べてなかったじゃん」
「ああ、そういえば」
少しだけお腹空いたかも。
さっきは初めてだらけで興奮してたからなあ。