不純な理由で近づきました。




「ちょっと待ってサユ。ボクの友達にそんなことしないで」



ほんとやめて、と懇願に近い形でお願いするカインくん。


そこまでされるとわたし、ものすごく不安になりますよ。


そんなことってどんなことなんだ。



「サユちゃん変態だから。あんなことやこんなことされて普通じゃいられなくなっちゃうかもしれないですね」


「…………」



ユスラさん、答えてくれてありがとう。


でもできたら聞かない方がよかったかもしれない。



わたし、無事で帰れるのかな……


と、思わず天を仰いでしまった。



「ユスラ、ヘンなこと言って脅さないの。
大丈夫。お姉さんが優しく、いろんなことを教えてあげるから」



ふふ、とサユさんは笑うけど、残念ながらわたしは笑えない。


今、自身の貞操の危機を感じる。


カインくんのお姉さんに言うのもなんだけど、超絶怖いです。



「お兄ちゃん、六花さんが危ないよ。
なんとかしないと」


「……だよね」



はぁ、とため息を吐いたカインくんはそのまま慣れたようにベリッと、わたしからサユさんを引き剥がした。






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