わたし、あなたのこと諦めます。
「瑚晴!大丈夫だった?」
「朝陽ぃ……怖かったよ」
「まだ油断しねぇほうがいいんじゃねぇの?安藤の元彼?とか、後輩がいつどこから来るか……」
確かに。
油断大敵だよね……
「でも……どうやって話しつけるの?」
気になったことを聞いてみた
「それは俺が話付ける」
「でもほら、今日はもう逃げられたって思って帰っちゃうかもしれないし、かと言って夏休みが明けるまで待ったら瑚晴が不安でしょ?
あ、瑚晴の記憶を頼りにこっちから探しに行くっていうのは?」
「記憶……?」
「瑚晴、追いかけてきた人の顔見てない?
その記憶」
「見たっちゃあ見たけど……そんな特徴的な顔じゃなかったし、はっきりとは断言出来ないかも」
ん"~
どうする?
「とりあえず探してみるか?
まだそんな時間たってないし、どこかにいるかもしれない。あいつも」
藤田くんが少し険しい顔をしながら言った。
あいつって……先輩のことだよね
「危険だから絶対に誰も離れないこと。
特に女子は」
「「はい」」
志摩くんに言われたことは絶対に守らなきゃ!
てか離れたくないよ、怖いし。