ぎゅっと抱きしめて~会議室から始まる恋~
ザコ用のつまらない仕事を手伝ってくれる三国主任は、天使です!
両手の指を組み合わせ、天使降臨に喜んだ私だけど、
なぜか三国主任の顔が青ざめた。
恐る恐る振り向くと、私の背後にお局様が笑顔で立っていた。
「三国君?」
名前を呼ばれただけなのに、ぽってりした天使は態度を一変させる。
彼はコホンと咳ばらいし、
上司らしい厳しい顔を作って、私の肩をポンと叩いた。
「田丸さん、どんな雑務でも仕事は仕事だから、一生懸命にやらないとダメだよ。
一人で頑張っておいで」
天使から堕天使へ……。
私の中で、三国主任のイメージが変化する。
彼は優しいのではなく、八方美人なだけだった。