ぎゅっと抱きしめて~会議室から始まる恋~
 


生み出したビールが商品化に結び付くと、特殊技能手当がアップするというのだ。



一つ商品化される毎に、プラス3万円。



それは一回こっきりではなく、
月々にプラスされる半永久的なもの。



久遠さんが今まで作った試作品の内、商品化に結び付いたビールは、

ええと、20だっけ?30だっけ?



するとつまり、彼の給料は……



理数系の脳みそを持ち合わせていないので、すぐに計算できなかった。



恐る恐る、由香に尋ねる。




「久遠さんの月収って……?」



「多分、100万くらい。

もしかすると、もっと上かも。

年収はボーナスも含めると1500万超えじゃないかと、私は踏んでいる」




1500万……




「うっそーーっ!!」




私の叫びが、女子トイレに響き渡った。



良く考えると、今住んでいるマンションは駅に近く立地がいい。


築年数も割と新し目で、広めのリビングの2LDK。


家賃が高そうな気はしていた。



たまに見かける住人達の身なりもよく、

オホホ系な奥様にゴミステーションで、物珍しげな視線を向けられたこともある。



< 233 / 453 >

この作品をシェア

pagetop