君の世界
外は雪に閉ざされた世界
僕は病院にいる。
真中の病院でも響のいきのかかった病院でもない。
僕の母さんの知り合いの病院
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「退院おめでとう。直人無理はしないことだから…」
真中が微笑みながら僕を病室から送り出したのは、翌年の秋の始まりだった。
もちろん留年だけど、退院したからといって通学は不可だったから、学長と話をして自主退学した。
寮にいれば授業を受けたことにするから、全国模試だけ受ければ留年もなしで卒業させてやる。
学長の話を笑顔で流して
「これ以上ご迷惑をおかけするわけにはいきませんから…」
頭を下げその足で寮を出た。
学校に幸雄と行っている。
真中も響も安心してそう思っていたから、姿を消すにはそれしかなかった。