君の世界

次の朝

自分の部屋を忘れないように記憶する。


僕は本の中身は丸々暗記できても、自分のいる場所や位置が全くわからない方向音痴だ。

「玄関は何処だ?」


ウロウロしていると

「飯島!教室行くか?」

笑顔の幸雄がいた。


「おはよ。笑顔キショイよ幸雄…」

「お前 朝からヒドイ奴だなぁ~」


幸雄はそれでも嬉しそうに一緒に歩いた。

< 17 / 128 >

この作品をシェア

pagetop