君の世界


「傷の処置から見て入院していたんだろ?」

「あぁ…今もね」


「レントゲン」

「今日は話しを…」

「レントゲン!」


険しい顔の真中に僕も口をつむぐ。


バタバタと撮ったレントゲンの結果は…


「うちに転院しなさい!なんだ今の病院は?直人はちゃんと自分の病気の事を話したの?」

「いや…意識なかったから…傷の手当てだけだよ?」

「あの状態ならレントゲンは撮った筈だろぉ…」


「直人…今直ぐ入院ね」

僕は困惑しながら真中が看護師に何かの指示を出すのを聞いていた。

「じゃあこちらに…」

緊急で行ったのは…オペ室


「なっなんで…」

「このままだと肺が両方ダメで直人は死ぬよ?」

淡々と話す真中


死ぬ?僕が?

…それでもいいかな


僕のこと母さんが呼んでるのかもしれない


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