彼氏彼女になるまで



「なあ、琉愛」


「なあに?」


「さっき、涼野が言ってたことなんだけど……」

「あ、蓮聞いてたんだ」


「まあ………大丈夫か?」


大丈夫…じゃ…ないよ…………

「う、うん。全然大丈夫。」

怖いよ………もし刺されたら…


「嘘つくなよ。震えてるし」



「え?あ………」


私…すごい震えてる…………

「俺がこれから毎日送り迎えするから」



「え?」


「だ、か、ら、送り迎えするっていってんだろ」

送り迎えしてくれるんだ……いいのかな?


「い、いいの?」


「あぁ。」


「ありがとう 本当にありがとう」


ありがとう………

蓮が戻ってきてくれてよかった………


「お、おう」

あれ?なんか蓮 顔真っ赤……熱でもあるのかな…………


「蓮 顔真っ赤だけど大丈夫?」



「え、あ、大丈夫」

ならいいんだけど…………



「とりあえず 部活終わったら
門の前で集合な」


「あ、うん。それじゃあ……後で」



はあ………何で私こんなに蓮に

ドキドキしてるんだろう………
好きな訳…ないし

もうあの時から 恋はしないって決めたんだ

















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