full of love~わが君の声、君の影~

そこでまさか自分がコケルとは;
恥ずかしすぎる;
彼が駆け寄ってきてくれる。
膝の痛みなどどうでもいい。

「ごめんなさい・・」
「へ?何が?」
「だって・・すごく怒らせた・・」
「ああそんなのどっかにいったよ~だって目の前であんな豪快なコケ見せられちゃ~」
「それに追っかけてくれただけで十分」

ああ良かった・・笑ってくれている・・
ホッとしたのもつかの間

「!」
何をされているの今?

「好きだよ今日子さん・・ずっと好きだった」

???頭が真っ白になった。
気がつくと彼の顔が近づいてくる・・
反射的によけてしまった。

「なんでひくかな」
「なんでって・・この展開についていけてないんですけど・・」
「はあ?今更俺の気持ちに気づいてなかったとか言う気?」

気持ち?晴喜くんの?え?何?
ああそれより冷静になれ自分!

「声大きいよ!っていうかここ路上だし!もっと場所選べっていうか・・」

もうそれから彼の動きの速いこと
あっという間にぽかんと間抜け面をした私の横にいた。

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