full of love~わが君の声、君の影~
第3章 【二人の声】

ハルキノコエ


今までガマン?してきた分
普通のキスじゃあ終われない。
彼女もそれに応えてくれる。

とはいえここは路上駐車した車中。
夜とはいえ外から見えないこともない。

彼女とは初めてのはずなのに前から知ってたみたいに溶け合う。
やばい・・頭の中が白くなりかける。


彼女の口からもれた。
「ん・・」

ぞくっ!
体中に電気が走ったようだ?
思わず俺は彼女から離れた。
(何だ?今の・・?)

当然彼女は驚く。
「どうしたの?大丈夫」
「うわっ」
また体中がぞくぞくっとする。

(やばい理性が飛ぶ!)

「晴喜く・・」
あわてて彼女の口を手でふさぐ。
当然彼女はわけがわからないだろう。

「ごめん・・しばらくしゃべらないでくれる?」
眉間にシワを寄せた彼女が口をふさがれたまま渋々うなずく。

俺は2度3度と深呼吸をしてから手を離す
「はああ・・ごめん・・本当にごめん・・今日子さんは何も悪くないからね」
と言いつつ顔を見ることもできない

顔も身体も熱い。
(何て説明したらいいんだ・・)
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