ブランコ。
20 潜入
僕は狭い掃除道具入れの中に待機した。

リエが予め片付けてくれたのか思ったよりもスペースがあった。

長いホウキが二本にプラスチック製のバケツが一つ。

それに、何種類かの洗剤があるようだ。

僕は、万が一それらに触れて音を出さないように、それらをスペースの奥へ足を使って押しやった。

そして、リエに携帯電話でメールを打つ。

もちろん、光が漏れないようにも気をつけた。

『潜入完了』
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