ブランコ。
26 お茶
「そうだよ、あの胸の大きい子だろ?」


「え、ええ……。そ、そうですね……」


おばあさんは、どうやら本当に僕のことを覚えていたようだ。


でも、失礼だが元々お客が多いような店には見えない。


たまに来た客だから、僕の顔も覚えていたのだろう。


「まあ、お茶でも飲んでいきな」


「はあ……」


僕は携帯電話で時間を確認する。


十三時三十分。


これからリエと連絡をとり、会ってプレゼントを渡し、その後、先輩たちと合流しても十分に間に合う時間だ。
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