イタズラな愛~ITAZU♡LOVE~

――――10年前――――

私が5歳の時

「うわぁぁぁぁぁん...なんでぇーー
ララたん死んじゃったのぉーーーーー」

ララと言うのはこの時買っていた犬
幼い私はずっとララたんって呼んでいた

「まーまー玲奈ちゃん。
生きてるものはみんな死んでしまうんだよ。」

冷静に教えてくれたおばあちゃん
私は、おばあちゃんが大好きだった

「うっ...うっ...そーなのぉ?
うっ...ララたんはどこいっちゃったの?」

私はララの死を受け入れられなかった
そんな私におばあちゃんは優しく教えてくれた

「ララはね。お空に行ったのよ。
あそこの川のところに大きな桜の木があるでしょ?そこにねお願いするのよ。
ララをお空に連れてってくださいって。」

優しく、微笑みながら

「うっっ...おしょらに...?」

幼い頃の私はおばあちゃんの言葉がよくわからなかった

「そうだよお空にね...。
あそこの桜の木にはね、神様がいるんだよ。神様にお願いするのよ。そうすれば、ララはお空に行っても幸せに暮らせるのよ。」

切なそうに、家から見える桜の木を見ながら教えてくれた

「かみしゃまにお願いする!!
玲奈、ララたんが幸せになるようにお願いする!!」

そう言って家を飛び出して、桜の木にいる神様にお願いしたんだ

「かみしゃまお願いします!
ララたんをおしょらに連れてってください!うっ...お願いします...
うぅっ...ララた...ん...うわぁぁぁぁぁん」

桜の木に抱きつきながら泣き叫んだ
そんな私を心配して着いてきたおばあちゃんは優しく私を抱きしめてくれたんだ


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