キミへの想いを10文字で。
「そんで、木村の事が凄い好きなんだ、って気づいた。そんなこと考えてたら、足を挫いたわけだけど」


「…………」


な、なんか。

思いっきり、こんな風に言われたことないから、どうしたらいいのか……。


「とりあえず、言いたかっただけ。それじゃ」


「へ……」


本当に黒川君はくるっと向きを変えてさっさと図書室を出ていってしまう。


えーーーーーーーーーと。


よくわかんないけどさ、こういう時って、『付き合ってくれ』とかさ。
『返事はいつでもいいから』とかさ。


言いたかっただけ、って……。


なにそれ。


あたしは、どうすればいいわけ??


言い逃げかよー、という心の声が響く。


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