キミへの想いを10文字で。
一人、残された図書室でぼんやりと考える。


黒川君は、あたしのことが、好き。


……あたしの気持ちに、多分気づいてる?


それなのに、想いを伝えてくれた。



……あたしは?


あたしは、翔琉が好きだけど。好きだけど、どうすることもできなくて。



頭の中が、パンパンだよ。


翔琉の事が心配で。そこへ、黒川君が入ってきて。


ぎゅうぎゅう。


ぎゅうぎゅうぎゅう。


どうすればいいんだろう。


色んな気持ちがごちゃ混ぜになりながら、もう一度窓から外を眺める。


みんな、みんな、幸せになれればいいのに。


うまくいかないよね。
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