キミへの想いを10文字で。
「……なんか今日、人少なくない?」


朝だというのに、二人並んで座れてしまう車内。

見回した翔琉が、あ、と小さく言い、


「……あれだ。ほらあの私立高校、受験じゃね?」


「そっか!いいなーいいなー休み!!」


……ほら。なんかもう、今まで通りの感じ。


何だか分からないけど、元通りならそれでいいや。


チョコは渡せなかったけど、元通りなら、それでいい。



バスの中は暖房が効きすぎていて、頭がぼうっとなる。


マフラー、外そっかな……


「あ、そうだ、これ」


翔琉がごそごそとボディーバックを漁る。


はい。と手渡されたのは、


「手袋……あたしの」


それはどう見てもあたしの手袋で。
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