キミへの想いを10文字で。
「あ、安心してね。翔琉君のこと、今はなーーーーんとも思ってないよ。あたしには、大切な人がいるから」


ちょっといたずらっ子みたいな顔でお姉ちゃんが笑う。


だけど……さっきの話を聞いたら、あたしには泣いているようにしか見えなくて。


「……結実ちゃん」


「ん?なあに?」


「彼氏さんは勿論だけど、自分のことも、大切にして」


お姉ちゃんの笑顔が固まる。


「パパも、ママも、彼氏さんも、翔琉も、勿論あたしも。お姉ちゃんに何かあったら、悲しすぎて、辛すぎて……っ」


言いながら、涙が溢れてきて、後半は聞き取れているか微妙で。


そのあたしにつられるように、お姉ちゃんが泣き出す。


「ごめんね、ごめんね、一花ちゃん」


ふわり、と香るお姉ちゃんの匂い。甘い、お花のような。
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