キミへの想いを10文字で。
「て言うか……これ言っちゃって、こっからノープランなんだけど」


翔琉がベンチから立ち上がる。


その姿は、幼い時から見てきた安心感と、知らない男の人のような戸惑いと……色々混ぜた感情をあたしに沸き起こさせる。



いいんだよね?あたし達。


「……でかい。ちょっと屈んで」


横に並び、耳元に囁いてみる。





「あたしも翔琉が大好き」


「……お前それ字数はみ出さねぇ?」


「いや、あーいうのは、音で数えるんじゃなくて、えーと、ほら……」


公園の地面に枝で書く。



″あたしは翔琉が大好き″
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