黒色女子を個人授業
ああ、こいつ、本当に気づいてないのかな。

自分の気持ち……


「それはーー」

それは恋愛感情で

彼に合わせようと背伸びしているから疲れるんだよ。

俺に対して気が楽なのは、友情以外の何も感じていないから……


「や、なんでもない」

やめよう。

言っても俺が虚しくなるだけだ。


それに、このまま気づかないでいてくれれば、ひょっとしたら、俺にも勝機があるかもなんて……

や、むしろ気づいていたらそれはそれで、失恋直後は口説き落とすチャンスなんじゃないかとか……

そんな姑息なことを考えてみたりもして。

< 175 / 510 >

この作品をシェア

pagetop