黒色女子を個人授業
昨日からこんな感じだ。

彼女は私を目の敵にでもしているかのように、粗を探しては突きつけてきた。


「……まぁ、あんまり気にすんな?
デザイン畑のやつだから、俺らには理解できないこだわりがいろいろあるんだろうよ」

度重なる攻撃に私が憐れになったのだろうか。まさか今井さんにフォローされるなんて。


「ありがとうございます。
でも私に原因があることなので」

苦し紛れに笑う私を見て、斜め前の席に座る花が憂鬱そうに呟いた。

「私、来月からこのプロジェクト入りたくないんだけど」

花は頭を抱えながら「ああー……やっぱり二人って、私と彩香のことだったかー。めんどくさいなーもー。」となんだかよくわからないことをブツブツと言っていた。
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