黒色女子を個人授業
「今あるものにすがるのは確かに楽だけど。
断ち切らないと手に入らないものもあるはずだよ?」

彼女はこの言葉を俺に言っているのか、それとも自分自身に聞かせているのか。


「酒井くんも、新しいことに向けて進もうよ。
私と一緒に」

そう言って彼女は俺に笑顔を向けた。


一緒にか。


こんな人が付いててくれるんなら、まぁそれもいいかなと俺は思った。


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