黒色女子を個人授業
少し前からなんとなく、彼女の態度がいつもと違うことに気づいていた。

予感めいたものはあった。


はっきりと分かったのは、エレベーターでキスをされたとき。

いつの間にか、自分まで、彼女のことを一人の女性として見るようになってしまっていた。


まずいと思った。

それは許されないことだ。


だから、なるべく彼女のことは考えないようにしていた。

それなのに。


自分の理性を上回るほどに、彼女はとても魅力的で。

潤んだ瞳で自分を求めてくる彼女を、はねのけることなんてできなかった。

それどころか、自分から抱こうとしてしまうなんて。


あああああああああああ俺はバカだ。


何にも与えてやれないのに、変に期待だけさせてしまった。

どうしたらいい。
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