青空の下月夜に舞う
少し前まで、暑い中学校に行ってたのに、冷房にあたる時間が長いと、外に出るのが億劫になる。


人間は怠ける生き物なのかな。


ないものねだりも激しいし。




その時。

部屋に響いた着信音。


携帯を開くと、焼き肉屋のバイト先からだ。


「はい」

『お疲れ様です~。藤沢です。起きてた?遊んでたりする?』


電話をかけてきたのは、副店長。


「お疲れ様です。いえ。今家ですが」

『良かった~。悪いんだけどさ、今日早く来れないかな?中山くんが急に来れなくなっちゃって』

「……いいですけど。何時からですか?」

『ごめんね!出来れば3時!無理なら4時でいいよ。じゃ、よろしくね』


あ。切れた。
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