彼に殺されたあたしの体
それは聞き慣れない若い女性の声だった。


「あぁ。広さも十分だな」


その女性の声に同意するように、若い男性が返事をしている。


「この土地は少し奥まった場所にあるので価格もお安いです。


しかし日当たりもよく、車を持っていらっしゃるお2人なら行動に不便はないと思いますよ」


2人の間に割って入るように、中年男性の声がする。


なに?


どういうこと?


一体何の話をしているの?


あなたたちは……誰?


あたしの真上で繰り広げられている会話に、あたしは混乱しはじめる。
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