彼に殺されたあたしの体
毎日繰り返されるようになった憎しみは、徐々に膨らんで行くことになった。


工事に必要な道具が運び込まれ、重機が行き来する。


あたしに気づかずにここで工事をする人間も、あたしに気づかずにここに家を建てようとしているあの夫婦も、みんな死んでしまえばいいんだ!


心の底から、本気でそう思った。


罪悪感なんてない。


あんなやつら憎まれても当然だと思った。


あたしと同じ目にあってみればいい。


ずっとずっと土の中で助けられるのを待ち続ければいい。


少しの希望は打ち砕かれ、あたしの上で幸せに暮らそうとしている人間がいる。
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