彼に殺されたあたしの体
こいつを殺したい。


こいつを殺したい。


たっぷり38人分。


あたしは目を閉じて怒りを再確認したんだ。


そして行動に移した。


死ぬ、というのはとても不思議なものだった。


土の中にいたときには全くわからなかった外の世界の情報が、外へ出た瞬間流れ込むようにしてあたしの中に入ってくる。


何かを見たり聞いたりしたのではない、ただ風を感じ太陽の光を浴びただけでそれらの情報が運ばれてくるのだ。


あたしは無限大とも言える情報の中で、クラスメイトたちが今日同窓会を開くのだと言う事を知った。


なんていいタイミングなんだろう。
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