神風の如く





「あぁん?
この俺様にぶつかっといてすみませんで済むと思うのかよ?」



まずい、これはかなりまずい



例えばヤンキーに喧嘩で絡まれるようなカンジだ




ただ、刀を持っている分、ヤンキーより何倍もたちが悪い





「っ………ごめんなさい」




華蓮はただ謝ることしかできなかった




走って逃げでもよかったが、追いかけられて刀を出されてはお終いだ



「お?よくみれば、なかなかの女じゃねぇか
詫びにちょいと付き合えよ」






───なぜ、そうなるのか




男と違ってすぐに喧嘩にならないことは女であってよかったと思ったが、このままついて行けばどうなるか知れたものではない




「あの……他を当たってください…」




後々考えればこの状況で、よくそんなことが言えたものだった




華蓮がぶつかった男の後ろには、奴の仲間らしき男たちが数人いて、みな刀を差していたのだ




「おいおい……ナメたこと言ってんじゃねぇよ!!!!!!」




急に大声を出され、周りの人々が一斉にこちらをみていることがわかる







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