神風の如く





「いろいろと考えたが……蓮君や歳の意見に賛成しようと思う」



「近藤さん……!」



「俺達が戦っても、最新の武器を投入してくる相手には手を焼くだろう

それなら、仲間たちを失わずにいられる方法を探したい

それで、徳川公や容保公が救えるならな」



近藤の目は真っ直ぐ華蓮を見据えていた



──よかった、間に合ったみたい



史実だと、近藤は幕臣になることにヤケになって、仲間たちを部下扱いし、内部分裂を起こす原因になってしまうのだ



「はい……ありがとうございます

近藤さん、仲間は部下ではなく、仲間であることを忘れないで下さい

それが新撰組を強くします」



「わかった、覚えておこう」



近藤はガハハと豪快に笑った



「山南さんはそれでいいか?」



「局長の決定です、口を出す必要もないでしょう
それに今回は私も賛成のつもりでした」



「そうか………」



土方と山南は真逆



意見が対立することもあるが、それは見えない所で繋がっていてお互いを信頼しているから



少なくとも華蓮はそう思っている








「それで、まずはどうするんだ?」



──さあ、ここからが本番だ



「まずは町の人を味方につけます

人々の噂はすぐに広まる……だから味方につけてしまえば、いろいろと行動するにも楽になるはずです

何かを調達するにも私たち以外の人の力が必要ですよね?

そんな時、町の人々が味方ならばこれ以上強い味方はいないでしょう」



民衆は新撰組が京の町を守るために池田屋で御用改めをしたことを知らない



それに毎日巡察をしていることも



「なるほど………それはまた面白いことを考えますね

ですが、どうやって…?」



山南の質問に華蓮は笑顔で答える



「もちろん、私たちでやるんです!!」






< 284 / 300 >

この作品をシェア

pagetop