偽フィアンセは次期社長!?
キッチンにいって冷たい水を口にする。
とっとと片付けて、お風呂に入ろうっと。
散らかった紙袋や、靴の包まれていた紙をがさがさとまとめる。
…………あれ?
真っ白で柔らかい紙なのに、何か色が目に入って。
慌てて広げてみると、そこにあったのは
「……あたしの……」
あたしの、作った消しゴムはんこが捺してある。
課長に無理矢理押し付けた、にこちゃんマークと四つ葉のクローバー。
インクは素っ気ないブルーブラックだけど。
ちょっとしたいたずらなんだろうけど、気がつくと頬が緩んでいた。
変なの。
前に、このはんこを見た時は、重苦しい気持ちだったのに。
今は何故だかほんのり嬉しい。
あー、まだちゃんと持っててくれているんだ、みたいな。
まぁ、『いつでもマリオにチクるぜ!』っていう圧をかけているつもりなのかもしれないけど。
あたしは、何となくその紙を丁寧に手で伸ばして、きちんと折り畳んで、しまった。
とっとと片付けて、お風呂に入ろうっと。
散らかった紙袋や、靴の包まれていた紙をがさがさとまとめる。
…………あれ?
真っ白で柔らかい紙なのに、何か色が目に入って。
慌てて広げてみると、そこにあったのは
「……あたしの……」
あたしの、作った消しゴムはんこが捺してある。
課長に無理矢理押し付けた、にこちゃんマークと四つ葉のクローバー。
インクは素っ気ないブルーブラックだけど。
ちょっとしたいたずらなんだろうけど、気がつくと頬が緩んでいた。
変なの。
前に、このはんこを見た時は、重苦しい気持ちだったのに。
今は何故だかほんのり嬉しい。
あー、まだちゃんと持っててくれているんだ、みたいな。
まぁ、『いつでもマリオにチクるぜ!』っていう圧をかけているつもりなのかもしれないけど。
あたしは、何となくその紙を丁寧に手で伸ばして、きちんと折り畳んで、しまった。