偽フィアンセは次期社長!?
5月の下旬は、天候によって服装が大分変わってくる。
今日はまるで夏みたいに暑いから、半袖にして大正解。
勿論、日焼け止めはしっかり塗っておいた。
「仁美ー、頭はげない?」
那由子がお客さんの切れ目に突拍子もないことを言い出す。
「……はげないよ、なんでよ」
「いやー、いくらサマーニットとは言え、かわいそうだわその被り物。脱いじゃえば?」
「あはは、そーおー?意外と涼しいよ、これ」
あれから、1ヶ月以上経ってしまった。
あれから、とは、課長がベトナムに行ってしまってから。
どうして課長のことなんて、思い出したのかと言うと、きっとハゲ呼ばわりされたから。
前に、課長とそんなやりとりをしたことが、連動して思い起こされたから。
今日はまるで夏みたいに暑いから、半袖にして大正解。
勿論、日焼け止めはしっかり塗っておいた。
「仁美ー、頭はげない?」
那由子がお客さんの切れ目に突拍子もないことを言い出す。
「……はげないよ、なんでよ」
「いやー、いくらサマーニットとは言え、かわいそうだわその被り物。脱いじゃえば?」
「あはは、そーおー?意外と涼しいよ、これ」
あれから、1ヶ月以上経ってしまった。
あれから、とは、課長がベトナムに行ってしまってから。
どうして課長のことなんて、思い出したのかと言うと、きっとハゲ呼ばわりされたから。
前に、課長とそんなやりとりをしたことが、連動して思い起こされたから。