偽フィアンセは次期社長!?
今までの、憤慨しつつもどこか温かい気持ちとは違う、冷たい感情が溢れてくる。


オトコなんて、みんな同じ。


周りには良い顔をして、平気であたしを裏切るんだ。


あんな思いは2度としたくない。


だから、嫌なんだよ。


課長だって同じ。寧ろ、あの人とよく似ている。



「……馬鹿にするのやめてもらっていいですか?」


気がつくと、低くて重い声があたしの口からゆるり、と吐き出されていて。


「……ん?馬鹿にはしてな……「してますよ!!」


打ち消したいのは、課長の言葉じゃなくて、きっとあたしの、しょうもない過去。


びっくりしている、その綺麗な顔を見ていたら込み上げてくる思いが止まらなくて。
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