偽フィアンセは次期社長!?
「あたし、丁度課長がベトナム勤務になった6年前、入社したんです。
その時、よくしてくれた先輩と付き合いました、誰にも内緒だって。
結婚の約束もしてました、一緒に式場を見に行ったりもしてました、でも……
ある日突然、社内の別な子と結婚してました、だからもう信じられないです、そういう……」
そこまで一気にまくし立てて、ふと、勢いが止まる。
「……そういう?」
意外なほど、真剣に耳を傾けている課長の姿に目を奪われたから。
「誰にでも良い顔をする人の、軽い言葉。
そういうゲームはもっとスキルの高い人とやってください。
あたしは無理です」
言い切って、一息つく。
あぁあ、言いすぎた……でも、課長に、というかあたしはあの男の幻想に向かって言っていた気もする。
その時、よくしてくれた先輩と付き合いました、誰にも内緒だって。
結婚の約束もしてました、一緒に式場を見に行ったりもしてました、でも……
ある日突然、社内の別な子と結婚してました、だからもう信じられないです、そういう……」
そこまで一気にまくし立てて、ふと、勢いが止まる。
「……そういう?」
意外なほど、真剣に耳を傾けている課長の姿に目を奪われたから。
「誰にでも良い顔をする人の、軽い言葉。
そういうゲームはもっとスキルの高い人とやってください。
あたしは無理です」
言い切って、一息つく。
あぁあ、言いすぎた……でも、課長に、というかあたしはあの男の幻想に向かって言っていた気もする。