偽フィアンセは次期社長!?
「いえ、あの」


美人さんも、あたしの方をきょとんと見ている。


あーーーーんもう、どうしよう。


「えーっと、これ、友達が、作ったんです。きっと、つけた人の幸せを、願って」


超しどろもどろ。


大丈夫?あたし。


イケメンが、口を開く。


「幾ら?」


さっきの「あ?」よりは、優しいトーン。


やっと、隣で接客の終わった那由子を捕まえる。


「ね、あの天然石のブレスレットいくらだっけ?」


「あ、はーい、1つ800円ですっ!」


あたしじゃなくて、瞬時にイケメンに微笑むさすがの那由子。
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