偽フィアンセは次期社長!?
いいなぁ。


普通に、幸せな二人。


好きな人が隣にいる安心感は、穏やかにずっと続く喜びで、きっと何物にも代えがたい幸せで。



寒い中、お客さんがぼちぼち現れ始めたみたい。


「赤ずきんちゃん、久しぶりーーーっ!」


「いらっしゃいませー!お久し振りです!」


めそめそしている暇はない。


この2ヶ月の間に作りためた消しゴムはんこと、この間の残りから回せそうなデザインの物を持ち出した、結構な数のそれを、改めてかさかさと整頓する。


「かわいい!この雪の結晶!細かいねー」


お客さんがにこにこしている顔を間近で見られるこの瞬間がとーっても好き。


「わ。なにこの小さいの。すごいっ!」


「そっちは手帳とかにもおせるかなーって」


「なるほど!かっわいー!!」
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