偽フィアンセは次期社長!?
結構寒いのに、客足は上々。


あたしと那由子はほとんど座る暇もなく、時には隼人君にもお会計など手伝ってもらって、てんてこ舞いで。



「「……はーーーっ」」


皆で同時にやっと一息ついたのが、『もうすぐお昼』という頃。


「御夫婦、見ておいでよー、豆なゆグッズ」


「え、いいのー?」


「いいよいいよ、回しとくー」


二人を見送り、辺りを見回す。



今日の会場は、初めての場所。


そんなに規模は大きくないけど、こぢんまりとしてかえって落ち着く感じ。


あたしも、交代してもらったら、どこを見ようかな。


知らない出店者さんのところも覗いてみたい。


……急に一人になると、よくないことを考えてしまいそうで、わざと色々、 考えを詰め込む。
< 299 / 347 >

この作品をシェア

pagetop