偽フィアンセは次期社長!?
やっと着いた4階のロビーを、やみくもにうろうろする。


どこ?


どこ??


そうだ、電話!電話しちゃおう。


スマホを取り出し、課長の番号を表示する。


躊躇うことなく、通話ボタンをタッチして、耳にあてながら探し回る。


どこ?どこ??


走り続けて、呼吸も苦しいし、会えるかどうかの瀬戸際で変な緊張感から胸も苦しい。


耳元では、無機質な呼び出し音が繰り返しているだけ。


出てよ!!!


いや。お願いします、出てください!!


座っている人、喋っている人、沢山いるけど……


ここまで来たらすぐに見つかると思ったのに。


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