偽フィアンセは次期社長!?
*おまけ*

***あれから1年後***



「やっぱ、こっちだろ」


課長が、写真を大きく引き伸ばしてパネルにしたものを壁にかけようとする。


「やだっっそれは絶対嫌です!!だったらこっちでしょー?!」


あたしは、もっと小さいサイズのお気に入りの写真パネルとすげ替えようと試みる。


「その短い手足で俺に勝てると思ってんのか?」


手首をきゅっと捕まれて、何も出来ずに空をかくあたしの指先。無念。


課長が飾ろうとしているのは、あたしが二次会で皆に囲まれ、赤いポンチョをかぶり、課長の隣で幸せそうに笑っ…………ているはずが、がっつり白目になっているとんでもない代物。


しかもそれを特大サイズに引き伸ばすってどういう神経……。



あたしが飾ろうとしているのは、濃紺のタキシードをピシッと身に纏った課長と、白いウェディングドレス姿のあたし。
< 342 / 347 >

この作品をシェア

pagetop