【短】ウラハラ彼女
これが必然だとは思いたくないなぁ。
だってそうだったら運命的じゃないでしょ?
まだ知り合えてもない段階だけど。
それでも……
彼に出会ってあたしは変われた。
この奇跡に感謝。
そしたら何だかすごく、満ち足りた気分で。
ちょっとだけ、勇気を出してみよう。
自然と口角が上がるのを感じながら、うん、と大きく頷いた。
今度は堂々と、あたしの存在を示すかのようにドアを押し開ける。
だけどちょっと捻くれたあたしには、いきなり話しかけるなんて難易度が高かったのかな。
あたしの足は、予想に反して彼から大きく距離をとった。
「あたし、死ぬから」