【退屈と非日常】(仮)
「秋芳(あきよし)」

眼鏡を押し上げたスーツの男―市村が店内に戻るとバックヤードから一人の青年が出てきた。短く刈った髪をワックスで立て、人懐っこいクルクルとよく動く瞳が印象的な男である。手には小さなボイスレコーダーを持っていた。

「感度は?」
「良好、…いくらなんでもこのボイスレコーダーのテストに女子高生を使わなくてもいいんじゃないの、所長」
「ここでは<所長>ではなく、オーナーと呼んでいただけますか」

秋芳と呼ばれた男は、にい、と口元を横に引っ張るようにして笑みを浮かべ「はいはい」と悪びれない口ぶりで頷く。その表情には邪気はない。悪意もない。

「まあ、いざって時に使い物にならないものはいりませんから」
「あれ、オーナー。俺の自作品に不安でも?」
「いいえ、そういうわけではないですけど、全てのことに万が一ってことがあるでしょう?」

そう、「万が一」がトラブルを引き起こすのは苦手なんですよ、と市村は薄く微笑み、天井を見上げる。














以下、執筆中。
しばしお待ちを。
< 11 / 11 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

ねがい
sia/著

総文字数/8,066

絵本・童話12ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
風の少年と。 声を失った少女。 ねがいはたったひとつだけ。 ”ねえ、おねえちゃん。 もう大丈夫だよ” 【更新情報】 「風と少女と出会いの丘」…6/29*第2稿完成* 「ヒカリ」…7/2UP。 只今推敲中につき、たまに内容が改変されます。

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop