太陽の家
「どうしよう……これ、タイヨウのだよね?」

まだ芽もでていないが、タイヨウが大切そうに水をやっているのを見た事がある。

イモ子は車道にでて破片を拾いながら戸惑った。

「壊れたもんはしょーがない、事情を話したら、わかってくれるよ」

「何してんの……」

ユキが振り向くと、そこには真っ青な顔をしたタイヨウが立っていた。

今の騒動で目を覚ましたのだろう。

「ごめんなさい!私が」

イモ子はタイヨウを見つめながら謝った。

パンッ

間髪いれずに、タイヨウはイモ子に平手打ちを食らわせた。

「え………?」

悪いとは思っていても、まさか叩かれるとまでは想定していなかったイモ子は放心状態になった。

しかし、想定外なのはここからだった。

タイヨウはその場にイモ子を押し倒し、首を絞めだした。

「ちょ、タイヨウ!」

ユキが急いでとめに入ったが、すぐタイヨウに振り払われた。

「ぐっ……」

イモ子が目を開けると、タイヨウはひどく憎んだ目を自分に向けている。

何で、タイヨウが自分をここまで責めるのか、わからない。

本当に苦しい。

タイヨウが全力で自分の首を絞めているのが伝わる。

(私………死………)

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