極彩色アリス
私の思いもよらない言葉に、場は静まり返ってしまう。
皆唖然としていて次に紡ぐ言葉を忘れてしまったようだ。
…あぁもう、ついてない。
「ねぇ、熱いから淹れ直してくれない?」
私はカップをソーサーに戻して言う。
強欲は我に返ると急いで紅茶を下げてキッチンに向かった。
火傷した舌を出して冷ます。
「怠惰ちゃんって猫舌なのかい?」
「………悪い?」
「猫背に猫舌、パーカーまで猫耳付きって…」
「完全に猫ちゃんだね♪」
「か…、カワイイ……!」
「………ん…」
「意外な一面、ですね」
私は不機嫌そのものなのに、皆は楽しそうに笑っている。
いつの間にか戻ってきた強欲まで話に加わっていて、完全に私が持て囃されていた。
こういうのは苦手なんだけど、何でだろう?
なんだか……あったかいな。