極彩色アリス

席についている奴らがこちらを見る。
色欲と強欲は目をそらし、傲慢は笑顔で手を振っている。
嫉妬は背もたれに寄り掛かりながらこちらを睨むように見詰めてくる。
後ろに来た暴食と憤怒を引き連れるように自分の席に座る。
テーブルには既に暖かい夕食が並んでいた。

私が席に着いたのを確認した強欲が立ち上がり、キッチンに向かう。
トレイにティーカップを乗せて戻って来た。
私の前にカップを置き、頭を下げる。

「ごめんなさい。 先程はあなたを傷付けるような事をお話しをして…」

何の反応も返さず紅茶に口をつける。
憤怒や暴食辺りが何かを言おうと口を開くより先に、

「あつっ…」

私の声がダイニングに響いた。
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