believe

ーー5分後ーー



屋上の扉の裏で着替えを終えた私




なんだろうか、このしっくりこない感。



扉のガラスで自分の姿を何度も確認する






うん。なんとも微妙だ。







まぁ、とりあえずみんなに見せなきゃね



そう思い屋上の端へと向かった




「あの〜.....終わったんだけど、どうかな....?」



そういって恐る恐るみんなの前に立ち、顔をうかがうと




全員が全員目を丸くして私の姿をみている



「へ、へんだよね...」


わかってる、わかってるよそのくらい!


穴があったら入りたいとはまさにこのこと。。。





お願いだから、誰か反応して....






「へぇ、意外と似合ってんじゃん」







私のねがいが通じたのか、はじめに感想をくれたのは聖月



しかも、似合ってるって!?


いや、うそだ。そんなはずはない



「うんうんうんうん!乙夏っち、それならばっちりだよ〜!」





ギュッ




「っわ!ちょっと!星也‼︎」


そういって突然抱きついてきた彼



「いいじゃんちょっとくらい〜」



ちょっと拗ねた感じで言ってくる



ま、まぶしい....


星也の後ろにご来光がみえます



ついつい母性本能をくすぐられてしまう




困ったもんだ。こんな可愛い弟をもつとは....


しかしそんなホワホワTimeをかき消すように放たれた言葉








「....星也。」













春道の星也を脅すような低い声





星也も何かを感じたようで



「んー。もうわかったよ〜、春道ったら、やきもち焼きなんだからさっ」



フンッといって蓮に助けを求め「よしよし。」なんてあやされていた





え、でもまって



やきもち焼きって何?どゆいみ?




まさかのまさか、そんなはずはない





いやでも、もしかして春道って


春道って....












星也と、できてる系!!!?





まさか、まさかね。


いやでも、意外とあるかも....



人は見かけによらないとはこういうことか....



これはとても突っ込みたいけど秘密にしておこう

密かに心に決めたはず



だったのに...!!




「うっ.....ぶっ....」



顔を埋めて肩を震わせている悠登。



え!どしたの!?


急に具合でも悪くなった?!


それにしても、周りは助ける気0って感じだけど...



ーーーバサッ


突然顔を、あげた悠登


そして衝撃的な一言



「乙夏ちゃん、全部口に出てたよ!!!」


「....ん、えっ!?」



口に出てた?どゆこと?


なんか口から出てたの!?


慌てて口を隠す


「いやいや、違くて、星也と春道ができてるとかできてないとか....ブッ」


笑いながら言う悠登



え、うそでしょ!!?

よりによって、そこはまずい....


春道の顔を見ると明らかに‘哀れなやつ’目線をおくられる


わたし、あなたのためを思って気にかけたんですけど!!?

まったく、なんなのみんなして!



「乙夏ちゃん。ちゃんと聞いてね?笑
星也と春道はできてないし、それに春道がやきもち焼いたのは乙夏ちゃんのに対してだよ?」


うっすら涙を浮かべて説明してくれた悠登


私に、やきもち...?


は?





「乙夏に何言ったってわかんねぇだろ」




まてまてまて!聞き捨てならないその言葉



「春道こそいみわかんない!」


そもそも春道が意味わかんないこというからじゃん!



「ほらほら、二人とも落ち着いて!
まぁ、乙夏ちゃんも着替えたことだし続きは倉庫でさ!ね?」




気づけばもうとっくに授業は終わっていて、登校初日からまずいことしたな。なんて思ったけど悠登が




「だいじょぶ、先生にはきちんと話であるから」




そう。ニコッと笑って言ってくれたから少し不安が取り除かれた



「りょーかい、ありがとね」


改めてお礼を言うとみんなそれぞれ準備をし


倉庫へと足を運んだ






















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