【完】向こう側の白鳥。
「どうりで……待ってても出て来ないわけだ。」
待ってても……?
……もしかして……。
「先輩、もしかして……。この大雨の中、ずっと私の家の前で待ってたのですか!?」
「…………。」
視線を逸らしたってことは、きっと図星。
一体、いつから……?
よくみれば、先輩の濡れ様は私よりも酷い。
傘を持ってなかったのを見ると、きっと雨が降る前からいたんだと思う。
でも今日雨が降り始めたのは、丁度正午辺りから。
最高でももう四時間、私を待っていたことになる。
一体……、
「何考えてるんですか!!」