【完】向こう側の白鳥。
終わってしまった。
先輩との関係。
私の恋。
切ない、恋心。
何もかも全部、終わってしまった……。
「おいっ!!」
急に後ろから、肩を強く掴まれた。
「さっきから呼んでんだよ! なんで泣いてんだっ、お前!」
私の肩に置かれた手の主は、
沢渡先輩だった。
「沢渡、先輩……? どうして、ここに……。」
「……俺が花火見に来ちゃ、いけねえか。」
「いえ……。」
少し、意外だっただけ。
思わぬ沢渡先輩の登場に、涙が止まっていた。
「っ……とりあえず、こっち来い!」