【完】お嬢さまの隣りで。(短編)
「え………?」


起きていたんだろうか。

だとしたら、僕は………。



もう1度お嬢さまの様子を見ると、先ほどと同じく寝息をたてて寝ている。



……夢でも見ていたんだろうか。



そういえば、お嬢さまは一度寝るとなかなか目覚めない体質だ。


起きるわけないか……。


僕が安堵のため息をついた時、


「……司……好きだよ…。」


お嬢さまの声が聞こえた。
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