蕾 〜A bud of fate〜

・ちくわとちくわぶ


その後は特に何もなかった。

え?
午後の授業?
あぁ。
花朔がゴミ箱ゴミ箱うるさいので

ダストしまくってた。



「なぁ、夜運君。」

「なんだい花朔君。」

「君は病院行くのかい?」

「もうちょっと考えさせてくれないか。」


堅苦しい話し方だな、これ。
つい花朔に乗ってしまったが…

あ、ちなみに教室なんだが、俺達以外はみんな下校やら部活やらで誰も居ない。

と、いきなり
「にゃぁにゃぁ、盗みいくんなら私も連れてけにゃ。」
とか化け猫がほざき出したので


「拒否します。」
拒否してやった。


「その拒否を拒否しまぁす。」


ちくしょう…拒否を拒否された…

なら
拒否を拒否されたんやからまた拒否したら……!?


「拒否を拒否した拒否を拒…」

「とりあえず夜7時に病院の横の公園に集まらね?」

おい、花朔君。
今俺がしゃべってたじゃないか。
上からものを言うんじゃないよ。


「集まるにしても……行く気あるのか?」

びびってないよ?
ただ犯罪は犯罪だからやる気あるなら止めようと…
犯罪、ダメ、絶対。

「びびりの夜運は絶対集合です。」

「集合ですぅ。」

花朔に続き
猫己まで言い出した。


お前…俺が行かなかったら行かないはずじゃ…

あれ…勘違い?


まぁ、とりあえず
「び、びびってねーし!いってやんよ!」



この時に意地張らなきゃ良かったって後になって後悔したよ。
うん。
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